MMM対談!vol.3 金沢眼鏡 × シューユウ
めがねに、会いに行こう!
産地だから出会える、あんなメガネ、こんなメガネ。
産地だから出会える、あんなヒト、こんなヒト。
ここでしか出会えないとっておきの宝物。
産地の個性との「出会い」 楽しんで、キミの「似合う!」を見つけよう!
今年から新たにスタートする「Meet! Meet! Megane!」では
14のめがねメーカーが参加します。
一つとして同じものはない個性あふれるめがねと、それらを作り出す個性豊かな人々の想い。
お互いのめがねを交わしながら語られる貴重な言葉たちをぜひお楽しみください!
第3弾は 株式会社金沢眼鏡 丸子力明さん × 株式会社シューユウ 岩本裕紀さんです!
簡単な自己紹介、会社の紹介をお願いします。
丸子(金沢眼鏡) 金沢眼鏡はOEMのめがねフレームの製造から始まったメーカーなんですが、リム線(レンズを固定するための縁)のベンディング(リム線を曲げる加工)を主軸としています。特に、弊社では「三次元ベンディング」といって、立体的な曲げ加工ができる工場の先駆けとなりました。2020年以降自社ブランドのフレームも企画製造も行っています。とてもシンプルなフレームですが、めがねの最新の技術を組み込むことを念頭に置きながら開発しています。シューユウさんには金沢眼鏡でベンディングした材料を配達するために、よくお伺いしていました。
岩本(シューユウ) 株式会社シューユウは、昭和42年に小さな工場として始まった会社で、現在は海外ブランドのOEMフレームの他、フィッシングやドライビング用のサングラスを自社ブランドとして企画製造を行っています。関連会社のサンカラーでは、サングラスのガラス製レンズの加工も行っています。海外では6〜8カーブの立体的なサングラスを設計するんですが、日本人の顔には合わないんですね。そこで、自社では日本人の方にぴったりの三次元サングラスを企画しています。ドライバーやフィッシングイベントなどにも参加して、展示販売をさせていただいています。
MMM で展示するめがねの紹介をお願いします。
丸子(金沢眼鏡) 弊社の一番人気である「Haku」の多角形めがねを展示します。弊社は「ベンディング屋」なので、細いリム線をどれだけ多角形に曲げられるか、という挑戦の結果、12角形まで実現することができました。多角形めがねは、“あばさけて“(やんちゃな)いて、個性が強すぎて敬遠される人もいるのですが、この「Haku」のフレームはほとんど円に近いシルエットになっています。真円のフレームだと、レンズが回ってしまうことがあるのですが、多角形になっているためレンズが固定化されるメリットもあります。また、リムやウデが細いことで、素顔を邪魔せず魅力的な雰囲気を作り出していると思います。
他に、純金のフレームも作ってみたので、よかったらめがねミュージアムでご覧いただけると嬉しいです。
今日、シューユウさんと対談できたのは運命だと思いますが(笑)、シューユウさんのガラスとプラスチックのハイブリッドレンズを入れためがねも展示させてもらいます。一般のサングラスに比べて、強度もありながら、景色がすごくクリアに見えるので、ぜひかけてみてほしいですね。
岩本(シューユウ) 今、金沢眼鏡さんに紹介いただいたんですが、弊社のサングラスを展示させてもらおうと思います。例えば、日産のフェアレディZという車とコラボしたフレームは、ドライバーさんにとても人気がありますね。愛車と合わせてドライブ用のサングラスをセットで持たれる方がとても多いです。
また、夜間用のドライビングサングラスは、最近の車のヘッドライトがLEDになったことで、運転が非常に眩しくなったという相談があり、企画製造しました。夜間は視力も落ちるので、若干ですが視力補正のレンズになっています。トンネルでもかけたまま運転できますよ。また、弊社ではフレームをデザインしてもらう時にブレーキやシャフトといった車の部品を盛り込むように、デザイナーにはお題を出しています。そういった遊び心のあるフレームも、車好きの方には喜んでもらっていますね。
他に、フィッシングのサングラスも強い紫外線をカットしながら光の乱反射を防いで、視界がクリアになる偏光サングラス「136(イサム)」を展示します。
お互いのめがねについて、一言どうぞ!
丸子(金沢眼鏡) シューユウさんは、ドライビングやフィッシングという分野に一歩踏み込んで、深く追求しているところが僕はかっこいいと思っています。めがねって、ファッションであり道具である部分が大きいですが、機能美がきちんと表現されているのがシューユウさんの素晴らしいところなんですよ。ドライブや釣りなど、かける人のことを良く考えられていると思います。鯖江産のめがねの良さは、機能美にあると思うんですが、その最たるものがシューユウさんじゃないですかね。ここに至るまで、並々ならぬ情熱が注がれていると感じます。
岩本(シューユウ) 弊社は素材について金沢眼鏡さんにお願いしているので、長年関係性が築かれています。こちらからいろいろなリクエストや難題を要求して、それに合った素材を出してもらうんですが、結局はそうした素材がなければ、うちのめがねは製造できませんから。シューユウとしては、金沢眼鏡さんがあるからこそだと思っています。ジャンルの異なるメーカーではありますが、得意分野がそれぞれにあり、お互いを支え合っているんじゃないですかね。
丸子(金沢眼鏡) 確かに、ベンディング一つでも、実際は機械がやるわけですが、技術的には職人技と言える部分があると思います。特にシューユウさんのレンズを加工する際に傷をつけるわけにはいきませんから、相当な神経を使って仕事にあたっていると思います。大変なところでもありますが、切磋琢磨をすることで新しい技術も生まれていますね。
MMM の企画展示コーナーで展示するものについてご紹介をお願いします。
丸子(金沢眼鏡) 昨年も出させてもらったベンディング体験を、今回もやってみようかなと考えています。柔らかい素材を使用してリムを作って、手巻きで形を作ってもらいます。だいたい30秒から1分ぐらいでできる簡単な作業なので、ぜひ挑戦してみてほしいですね。チタン系の材料を使ったストローやアクセサリー小物も販売する予定です。
岩本(シューユウ) まだ未定ですが、レンズのサンプルを見てもらう予定です。偏光を貼り合わせる前後も知ってもらえるかなと思います。
全国のめがねを愛するみなさんへ、メッセージをお願いします!
丸子(金沢眼鏡) 今、めがねの産地は縮小していることは事実ですが、縮小すること全てが悪いことではないと思っています。量より質という価値観の変化があり、品質の高さを求められる時代に入っています。1枚1枚しっかり丁寧に作る、鯖江ならではの高い品質のめがねを、めがねフェスで実際にかけて、体感してほしいと思います!
岩本(シューユウ) オーストラリアなどの国は、機能性と安全性を考えてサングラスをかけることが義務付けられている地域が多くあります。温暖化の影響で、紫外線も強くなってきた環境の中で、日本ではまだまだサングラスに馴染みがありません。健康のためや視認性をあげるためにも、産地のサングラスをかけていただき、品質の高さを実感してほしいです。
異なる会社が、それぞれに支え合うめがね産業。
切磋琢磨をしながら、新たな分野や技術に発展していくんですね!
ぜひ、ブースに立ち寄って、直接質問してみましょう。
思ってもいない驚きのめがね情報を教えてもらえるかも!?
株式会社金沢眼鏡 https://haku-kanazawaopt.com/
株式会社シューユウ shuyu-g.co.jp