• MEGANE MAGAZINE

    • めがねの歴史から3000点の販売まで!! 「めがねミュージアム」スタッフインタビュー

      めがねフェスの会場にもなっている「めがねミュージアム」。

      産地である鯖江のめがねが大集結し、実際に手に取って購入でき、めがねの歴史が学べて、めがねグッズも楽しめるまさしくめがねの博物館と言える施設です。

      今回は「めがねSHOP」で日々めがねをユーザーに届ける販売員の高宮隆祥さんと、山岸寛明さんのお二人にインタビューを行いました。



      簡単な自己紹介、普段の仕事内容の紹介をお願いします。

       

      高宮 2010年にめがねミュージアムがオープンして、その1ヶ月後に入社たので、めがねSHOPの勤務は14年目になります。鯖江出身で、すぐ近くに住んでいる地元民です。眼鏡作製技能士(眼鏡作製におけるめがねの総合エキスパートとしての国家資格)の1級を持っていまして、めがねの販売、視力測定、特にオーダーメイドのお客様の対応も担当させてもらってます。

      オーダーメイドは、めがねの制作の相談から業者の中継ぎまで、お客様のこだわりに寄り添って、色のサンプルを取り寄せたり、細かなイメージに近づけるのは難しいですが、できる限りの対応を行なっています。

      山岸 僕は2021年に入社して、今年で2年目になります。元々、県外で医療関係の仕事をしていまして、結婚を機に福井に帰省することになり、実家がめがね関係の仕事をしていたことをきっかけにこの業界に入りました。医療の現場では小児科で言語聴覚士をメインに仕事をしていたので、案外、めがねとも近い仕事だったんです。めがねSHOPでは、接客やイベント企画、店内のレイアウトなどを担当しています。

      めがねミュージアムのショップの特徴・魅力を教えてください。

      高宮 めがねミュージアムは、その名の通り「めがね博物館」、めがねを購入できる「めがねSHOP」、そして実際にめがね作りを体験できる「体験工房」と、3つの柱で成り立っています。めがね博物館では、1905年から始まるめがねの歴史を垣間見ることで、学術的な側面からめがねを知ることができます。めがねSHOPでは、メーカー50社、約3,000点のめがねを揃えておりまして、気軽に自分に似合うめがねを探しに来ていただけます。

      山岸 お客様の中には、ご家族から受け継いだ年代物のめがねの修理ができないかとか、どの店に行っても目の状態に合うものがなかったので探してほしいなど、「ここに来ればなんとかなるだろう」というめがねの駆け込み寺のように思ってくださる方もいますね(笑)。めがねのなんでも相談室のように頼ってくださることがとても嬉しいですね。

       

      めがねミュージアム(ショップ)には普段どんなお客さんが来ますか?

      高宮 本当に老若男女幅広い世代で皆さんいらっしゃいますね。福井旅行のついでにご家族で立ち寄ってくださることもあります。最近では、結婚のお祝いでめがねを贈り物にされる方が結構いるんですよ。新郎新婦が一緒に来店されて、選ばれる場合が多いです。めがねはファッション的な使い方はもちろんできますが、生活必需品ですから、お客様にとって大切なものをめがねミュージアムで真剣に選んでいただけるのは嬉しいですね。

      山岸 時々、今の技術では作れないめがねを持ち込まれる方もいらっしゃって、お客様のめがねを拝見して驚かされることがあります。鯖江はまだ技術者が残っているそうで、古い時代のめがねでも鯖江でなら直せるのではないか?と相談に来られるんです。そういったお客様に出会えるのは、このめがねミュージアムならではだと感じています。

      高宮 特にめがねフェスの時は、「それどこで買ったんですか?」と僕たちが聴きたくなるような個性的なめがねをかけて来店される方がいらっしゃるので、すごく楽しみにさせてもらってます。



      自分に合うめがねを選ぶコツは?また、お客さんへのアドバイスやフィッティングで気をつけていることはなんですか?

      高宮 基本的には眉毛の形で選ぶといいですよ、と皆様にお伝えしています。眉毛は並行だったり山型だったり、人それぞれ異なりますので、それに合わせためがねフレームを選ぶとしっくりくることが多いです。どうしても悩んでしまう方にはおすすめですね。特にメイクをされる方は、かけるめがねに対して眉毛の形を変えるのも一つの方法です。

      実際にめがねを作製する時は、眼鏡作製技能士の資格を持っていますので、その内容に沿った視力測定を実施させていただいています。めがねに対する目の検査は、量販店ではそこまで時間が取れないと思うのですが、めがねSHOPではじっくりと検査させていただきますので、お客様の中には「こんな検査したことなかった」と驚かれる方もいますね。

      山岸 僕の意見は正反対になるかもしれないのですが(笑)、似合うかどうかよりも、ご自身が好きだと思うものを選べばいいと思っています。最近では、めがねを自分の印象を変えるためのツールとして使う方も増えてきました。場所によって、服装によってなど、いろいろとめがねのシーンが変わると思いますので、トータルコーディネートとしてお伝えするようにしています。

      めがねは「半医半商」と言われる分野ですから、特に検査についてはきちんと行う必要があると僕も思います。めがねの購入を検討される方は、フレームの数も多いので、1時間から1時間半ぐらいは余裕があると良いと思います。

       

      今後、めがねフェスでやりたいことはありますか?

      高宮 正直、めがねフェスの当日は、忙しすぎてほとんど会場を回れないんですよ(笑)。焼き鳥食べて15分休めればいい方かな。めがねフェスの企画にも携わっていますので、これからスタッフに余裕ができたら、一度ゆっくり見てみたいですね。

      山岸 僕は、めがねフェスは今年初めて参加になるんです。どんな雰囲気なのかすごく楽しみにしていますね。特に、「めがね供養」については、店頭でも使えなくなっためがねをたくさん見ているので、どんな風に昇華されるのかを知りたいですね。

       

      全国のめがね好きのみなさんにメッセージをお願いします。

      高宮 めがねフェスでは、フェス限定のグッズを販売したり、メーカーさんと直接お話しながらフレームを選ぶことはこの日しかできないことなので、会場に来られた方もめがねSHOPに遊びに来てください。今年は購入者の方にトートバッグをノベルティとして配布いたしますので、ぜひご利用ください!

      山岸 僕は今年初参加になりますが、皆さんもめがねの好き嫌い関係なく、普通に楽しめるフェスだと思って、気軽に参加してください!

       

      めがねフェスだからこそ、実際にめがねを手に入れるチャンス。

      会場でメーカーさんのお話を伺い、めがねSHOPでスタッフの皆さんに選ぶお手伝いをしてもらえるのは、なかなか貴重な機会です!

      めがねがアナタを変えてくれるかも!?